腱鞘炎・ばね指を見直す
手首や指の使いすぎが原因で考えられる「腱鞘炎」は、日常生活やスポーツ場面で起こる可能性があります。
また、腱鞘炎のなかでもとくに「ばね指」は、ホルモンバランスの影響により、女性に悩まれている方が多くみられます。
腱鞘炎は放っておくと筋肉がますます硬くなり、手首や指の痛みの悪化や、関節の動きに影響がでることがあります。
そうならないためには早めの対策が必要です。
今回は、腱鞘炎・ばね指について、詳しくご説明します。
腱鞘炎やばね指の考えられる原因や症状について、確認しましょう。
また、腱鞘炎やばね指の対処法や日常生活で行える予防法もご紹介します。
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目次
腱鞘炎・ばね指の悩みと疑問
腱鞘炎・ばね指は、日常生活やスポーツが原因で発症することが考えられます。
次のような腱鞘炎・ばね指の悩みや疑問をお持ちではありませんか。
- 産後、手の痛みが続くので原因を知りたい
- 指を曲げるときに痛みを感じる
- 腱鞘炎・ばね指を繰り返し起こす
- スマホで指に痛みを感じるので、緩和したい
- 腱鞘炎・ばね指の予防法を知りたい
- 手首に痛みがあるので改善したい
腱鞘炎・ばね指の原因と症状
腱鞘炎・ばね指の特徴と原因
手首の親指側には、腱のトンネルがあります。
これがさまざまな原因で狭くなり、手首や指を動かす際に痛みが生じることを「腱鞘炎」といいます。
腱鞘炎は、ばね指が原因となることが多く、ばね指は指の使いすぎによる「指の腱鞘炎」といわれています。
重症になると、自力では伸ばせなくなる可能性があります。
【腱鞘炎・ばね指】
多くは手や指の使いすぎによるオーバーユースが原因と考えられています。
とくに、手作業が多い方は、腱鞘炎やばね指になる場合があります。
腱鞘炎は、次のような方に起こりやすいといわれています。
・楽器を演奏する方
・文字をよく書く方
・手首や手をよく使うスポーツをする方
・家事を頻繁に行う方
・パソコン作業をする方
●腱鞘炎の特徴と原因
腱鞘炎は手の使いすぎにより、指や手首の関節に痛みが生じる病気です。
手首にはさまざまな腱があり、腱鞘というトンネルの中を滑走しています。
手を使いすぎると腱と腱鞘の間で摩擦が起こり、腫れて痛みを感じます。
加齢とともに腱と腱鞘も硬くなり、血行も悪化する傾向があります。
そのため炎症を起こしやすく、回復が遅くなる可能性があります。
●ばね指の特徴や原因
腱がひっかかって、縮んだバネのように指が開かなくなるため「ばね指」と呼ばれています。
女性に多く、ホルモンバランスとの関係が考えられます。
・女性に多い
ばね指の多くは女性とされます。
また、関節リウマチ、糖尿病、痛風などに、ばね指が起こりやすいといわれます。
どの指でも発症する可能性がありますが、とくに親指が多く、次いで中指、薬指にみられます。
・ホルモンバランス
更年期や妊娠・出産後の女性に、ばね指が発症することがあります。
とくにシニアの女性はホルモンバランスの影響で、血行不良が起こりやすいといわれています。
その結果、腱鞘の内部が狭くなることがあり、ばね指の発症につながります。
腱鞘炎・ばね指の症状
【腱鞘炎・ばね指の症状】
指や手にある「腱」は、筋肉と連動して動かすことで、指や手首を自由に曲げたり伸ばしたりしています。
「腱鞘」は、腱が動くときに骨から離れないように押さえる役割を持っていいます。
指や手首を頻繁に曲げ伸ばしすることにより、腱と腱鞘がこすれあい、炎症を起こすと腱鞘炎につながります。
腱鞘炎には、ばね指と痛む箇所や症状が異なる「ドケルバン病」があります。
●ドケルバン病
手の指の付け根が痛む場合が多いとされます。
また、手の甲に腫れや痛みが起こり、親指を曲げたり広げたりすると手首が痛む動作痛が現れます。
さらに、スマホの長時間使用といった指や手首の使いすぎによるオーバーユースにより、関節付近がこわばり、指を伸ばしにくくなったり、物をつかもうとしたときに痛みが走ったりします。
ドケルバン病のセルフチェックには「フィンケルシュタインテスト」があります。
①手を出して、親指を内側に倒す
②反対の手で親指をつかんで、小指の方へ引っ張る
このときに痛みが現れたら、ドケルバン病の可能性があります。
●ばね指
MP関節と呼ばれる、指の根っこで手のひらに近いところに症状が現れる傾向にあります。
朝方に症状が強く、日中に指や手を使っていると症状が軽減する特徴があります。
ばね指は、おもに次のような症状が考えられます。
・MP関節が痛む
・指を動かす際にひっかかる
・指の腫れ
・指の熱感
症状がさらに進行すると、指が動かないというロック状態になる可能性があります。
なお、ドケルバン病、ばね指、腱鞘炎は、医療機関で指の腫れや痛みなど症状を確認することにより診断されます。
疑いがある場合は早めに医療機関へ行くことをおすすめします。
腱鞘炎・ばね指は早めの対策を
腱鞘炎・ばね指の対処法
【腱鞘炎・ばね指の対処法】
腱鞘炎やばね指の対処法についてご説明します。
●アイシング
痛みや腫れがでている場合は、手首の炎症が起きている部分をアイシングしながら、痛みが起こる動作を控えることが大切です。
アイシングは、まわりの炎症を抑える効果が期待できます。
逆に激しい痛みが出た場合に温めようとすると、炎症症状を誘発してしまう可能性があるため、ご注意ください。
●安静
腱鞘炎は手や指の使いすぎが原因のため、できるかぎり患部を使わずに安静にすることが大事です。
安静期間は炎症の腫れを解消するために、細胞が入れ替わる期間が必要になり、約1~2カ月が目安になります。
●サポーターやテーピング
手の負担を減らすために、サポーターやテーピングもおすすめです。
ケガにつながる動きの制限という面ではテーピングが効果的です。
一方で、サポーターは比較的簡単に装着でき、何度も使えるという長所があります。
●ストレッチ
腱鞘炎の腱鞘の動きを良くする効果が期待できるストレッチをご紹介します。
・指のストレッチ
指の末端まで血の流れを良くすることによって、腱鞘炎の予防につながるストレッチです。
①指を1本ずつ、ゆっくり手の甲の方向へ反らせる
②①を何度か行う
・手首のストレッチ
手首周辺の血流を促進するストレッチです。
①机の上に手を置く
②反対の手で人差し指から小指をつかむ
③そのままゆっくり反らせる
④反対の手も同様に行う
なお、ストレッチは気持ちが良い程度に行いましょう。
ストレッチの最中に痛みがでた場合は、ただちに中止してください。
また、痛みや腫れがひどい場合は、自分で判断することなく医療機関に相談しましょう。
腱鞘炎・ばね指の予防法
【腱鞘炎・ばね指の予防法】
日常生活では、次のような予防法が挙げられます。
●指や手を休ませる
腱鞘炎やばね指は、指や手を酷使することにより起こりやすいといわれています。
パソコンやスマホなど、指や手を長く使う方は、1時間に一度は休憩しましょう。
パソコンでは、キーボードを打つ、マウスを操作するなどの際に、手首の負担を軽減するクッションや、手首を固定するサポーター、テーピングなどで補助することがおすすめです。
また、スマホを使う際は、利き手だけではなく反対の手も使うなど、一定の箇所に負担が偏らないように工夫をしましょう。
指や手首にこわばりや違和感がある場合は、早めにアイシングをしましょう。
●産後の抱っこの工夫
産後の女性は、腱鞘炎になりやすい要素が多いといわれています。
おもな原因として、赤ちゃんの世話で手や指を使いがちになることが考えられます。
とくに、抱っこや授乳の姿勢は、同じ箇所に負荷がかかることが多くなるため工夫しましょう。
授乳まくらやサポートクッションを使うことも、抱っこの際に手首や指への負担を少なくするためにおすすめです。
●スポーツのケア
腱鞘炎やばね指の予防法は、指の末端まで血の循環を良くすることが大切で、筋肉の柔軟性が必要です。
筋肉がやわらかいほど血流は良くなるため、毎日のストレッチでケアしましょう。
スポーツで腱鞘炎になりやすい方は、間違った手首や指の使い方で練習を続けていることが考えられます。
バットやラケット、ボールの握り方などに注意して、正しいフォームを身につけましょう。
日常生活では、どうしても同じ動作の繰り返しが多くなる傾向にあります。
ストレッチや休養、正しい身体の使い方を意識しながら、予防しましょう。
おざわ鍼灸接骨院の
【腱鞘炎・ばね指】アプローチ方法
当院ではカウンセリングや検査などをしっかりと行い、患者さまにとってベストな施術方法を提案いたします。
もし、重度の場合には一度整形外科に行っていただき病態を把握させていただきます。
そのあと、保存療法の適応の場合には、患部からそれに関連する筋肉への施術を行っていきます。
具体的には、当院にある超音波治療器や立体動態波、ハイボルテージなどの特殊電療法、手技で改善の促進、疼痛の軽減を目指します。
また、日常生活での過ごし方や手の使い方など、ご自身でできるアフターケアまでアドバイスをさせていただきます。
日常で何かと酷使する手は、ケガをしやすい部位でもあります。
少しでも違和感がある場合には、当院までお気軽にご相談ください。
なにごとも早め早めの対応が大事です。
著者 Writer
- 小澤 拓哉(オザワ タクヤ)
- 【所有資格】 柔道整復師・はり師・きゅう師
【生年月日】 1994年(H6)7月26日
【血液型】 B型
【出身】 群馬県
【趣味】 野球、トレーニング、車、バイク
【得意な施術】 スポーツ障害(特に野球)
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