特殊電気療法

特殊電気療法は、物理療法の1つです。
物理療法とは、「痛みの緩和」「循環の改善」「運動療法」を効果的に行うための方法で、電気や超音波などの物理的なエネルギーを利用して施術をするものです。

次に、特殊電気療法の仕組みについて詳しくご説明します。

 

【特殊電気療法について】

人間の身体には、身体機能全てを動かしている微弱な電流が存在しており、細胞から作られて全身に張り巡らされています。
この電流のことを「生体電流」と言いますが、脳や心臓の動き、血液やリンパの流れなどは、この生体電流によって機能しています。

この生体電流が、生活習慣や気候や気圧の変化などによる原因で乱れが生じると、体内で活性酸素が多く発生するようになります。
活性酸素が多く発生すると老化が進みます。
そして細胞を傷つけてしまい、全身の痛みやコリ、内臓の不調などを起こしやすくなります。

その不調に対して微弱な電気を流すことで、活性酸素の発生を抑えて、痛みの軽減や不調の緩和を図るのが「特殊電気療法」になります。

 

次に、特殊電気療法のメニュー内容と機器の特徴について、ご説明します。

 

【特殊電気療法のメニュー内容と機器の特徴について】

●メニュー内容

フィジオアクティブとフィジオソノの特殊電気療法と超音波療法を組合わせて行うコンビネーション施術が可能です。
通常、超音波療法は施術感覚のないことが多いのですが、特殊電気療法を組合せることにより、患者様の施術部位での反応をみることができ、確実に施術を施すことができます。
そして、鎮痛効果や組織の回復が同時に行えることや、施術時間が短く早めの改善が期待できます。

 

次に、特殊電気療法で使われる機材についてご説明します。

●干渉電流型低周波治療（ES8000）

干渉電流型低周波治療（ES8000）は筋萎縮、可動域の改善や、低下した筋力のトレーニングなどに適しています。
特徴は、立体動態波、3Dリリースプローブ、EMS、カッピングしながら電気施術が行えることです。

・立体動態波
立体動態波とは異なる方向に3つの中周波を流し干渉させることで、その結果生じる動態干渉効果によって立体動態波が発生します。
周波の浸透している範囲で電極間に刺激を与えることで、細胞面が刺激され鎮痛効果が期待できます。
身体の深部の筋や神経にも刺激を与えることができます。

・3Dリリースプローブ
従来の「押す」施術だけではなく、「吸い上げる」施術が加わっています。
「吸い上げる」施術を組み合わせることで、「筋膜リリース」などの施術が可能になり、表層部から深層部まで広範囲に施術が行えます。

・EMS
筋肉や運動神経に電気刺激を与えて筋肉を収縮させます。
医療分野やスポーツの分野で、高い効果が得られたことから注目され、筋肉トレーニングのための運動器として利用されています。

・カッピング
皮膚にぴったり密着させたガラス玉の引く力を利用して筋肉をほぐします。
そのため血液の浄化と血行促進、デトックスや筋肉痛の改善などに効果が期待できます。

●ハイボルト

ハイボルトは高電圧の電流を身体の深部に到達させて、患部に直接働きかける手法です。
国内最小クラスのコンパクト性とハイパワーを実現しており、鎮痛作用に特化しています。
炎症の抑制やその方の治癒力を促進させる力を発揮します。

ハイボルトの電流に対するそれぞれの部位の反応を検査することで、どこの箇所を痛めたのかを突き止めることができます。
直接患部にアプローチすることで非常に高い即効性と鎮痛効果が期待できます。

また、EMSモードも搭載しており、リハビリでの筋萎縮改善や、筋力トレーニングに使用できます。
ハイボルトの電流は身体の奥深くにある筋肉にまで届き、その高い電圧で筋肉の緊張を緩和します。
緊張がほぐれた筋肉は柔軟性を取り戻し、生じていた炎症も落ち着いていきます。

●超音波機器

超音波治療器の特長は、刺激が深い部位まで届くことです。
出力レベルを変化させたり、振動の間隔を変化させたりすることで、さまざまな施術が可能となっています。
温熱や微細な振動によって血管拡張作用があるため、血流量が増加して組織の回復を早めます。

【特殊電気療法の効果】

特殊電気療法は、リハビリテーションの分野でも物理療法の一部として一般的に使われている信頼性があります。
特殊電気療法の効果として血行促進による痛みの緩和や疲労回復などさまざまな効果があります。

 

次に、特殊電気療法について対応できる症状や期待できる効果についてご説明します。
スポーツによる筋肉疲労がとれない方や、ケガで痛みが激しい方、手足にしびれを感じる方におすすめな特殊電気療法のメリットを確認していきましょう。

●痛みの緩和

特殊電気療法は、慢性的な腰痛など、痛みの緩和に効果が期待できます。
肩こりや腰まわりの痛みを引き起こす原因の1つとして挙げられるのが、血液中の酸素不足です。
酸素が不足することにより、筋肉から痛みの物質が放出されるため痛みが生じるようになるのです。

そのため、外から電気の刺激を与えることで筋肉を動かすことができるため、筋肉の収縮・弛緩が起こります。
そして、筋肉をほぐしながら血流改善が期待されるため、酸素不足が改善され痛みを緩和していきます。

●疲労回復

筋肉が緊張して硬くなると、血行が悪くなります。
血行が悪くなると、全身に酸素や栄養が行き渡らなくなり、筋肉には疲労物質がたまります。
特殊電気療法による筋ポンプ作用により血行が促され疲労物質が洗い流されるため、筋肉疲労の緩和に繋がります。

また、特殊電気療法は楽な姿勢で身体を緊張することなく行えるため、リラックス効果も期待できます。

●コリをほぐす

電気の刺激が、身体の深い部分のコリに対応できるため、手技では届かないような部分にも効果的に施術することができます。
また、筋肉の収縮によるマッサージによって筋肉の緊張をほぐして、血流を改善して身体を温めることができます。
そのため、慢性的な肩こりを持っている方は、特殊電気療法を行うことで緩和されることが多いです。
血流促進に繋がると、ひどくなったコリの解消に繋がるだけではなく、自然治癒力の向上も期待できます。

 

今回は、特殊電気療法についてご説明してきました。
さまざまな効果が期待される特殊電気療法ですが、接骨院でご自身の気になる症状や悩み事を相談してみましょう。

当院では最新の電気機器を取り揃えております。
2021年オリンピックに帯同したり前田健太選手愛用の伊藤超短波のES-8000から、今話題の大谷翔平選手が愛用している酒井医療機器のフィジオソノ＆フィジオアクティブなど、他にもフィジオパックなど最新の機器がございます。

これらの医療機器は自費施術になっているため、どなたでもご使用することが可能です。

ES-8000やフィジオソノ、フィジオアクティブは幅広くの方に使用できるので、プロも使っている機械を是非当院でご体験ください。